全人類に見て欲しいEndless SHOCK
Endless SHOCK
すごいものを見てしまった。
Endless SHOCKはジャニーズ最高峰のエンタメであり
一人のエンターテイナーの美しい人生の象徴のような王道作品だった
こんなブログを書いておいてなんだが、見たことなくてこれから見る人はとりあえず何も知らないで、何にも誰の感想にもとらわれず見て欲しい!
私はSHOCKのテーマはShow must go on、ショーは何があっても続けなければいけない
だと思っていた
でも違った、
もちろんSmgoはテーマなんだけど。
解釈として、ショーとは舞台のことだけではなかった。
結果的に言うと
Show must go onとは“走り続けること”
そしてショーとは一人一人の“人生”のことであり、
走り続けるということは何か?
そして私たち一人一人が走り続ける意味とは何か?
そういったことをコウイチが自分の人生を賭けて問いかけてくるような舞台だった。
あらすじや内容を全く知らない人へ超ざっくりとした説明します
そして続いて、SHOCKに抱いていた印象と実際見た時の違いの感想をざっくりと話していきます。
知ってる方は、「はい!」ってとこまで飛ばしてください。
【あらすじ】
SHOCKはコウイチ率いるカンパニーによる劇中劇と物語部分が順々にくり広げられて行くミュージカルです。
舞台はニューヨーク!
オフ・ブロードウェイという前田美波里さん演じるオーナーの持つ小さな劇場で、連日華やかなショーを行っていた。
物語自体はこの舞台(劇中劇に当たる)の千秋楽から始まります。
コウイチは次々とアイデアを出し前へ前へと走り続ける、カンパニーのトップであり絶対的信頼って感じの天才。それに対しナンバー2のウチは、片思い中のリカ(梅田彩佳さん)がコウイチを憧れていることもあり、バチバチにライバル視。主にこのコウイチ⇄ウチ、コウイチ⇄リカ、ウチ⇄リカの関係性が核になります。
連日満員だったコウイチのショーを、オン・ブロードウェイ(大劇場)でやらないかと話がかかり、コウイチ達は大劇場でショーを始める。こちらも大盛況で順風満帆かと思われていたが、ショーが始まってすぐ次の公演のことを考えるなど、場所の大きさや名誉にとらわれず、新しいことに挑戦し続けることがモットーなコウイチは、一人見ている先や目標が違っていた。
そしてある日の公演の1幕、ちょっとしたスタッフのミスで出とちりしたウチ。幕間でブチギレて、怒りに任せてコウイチに「お前にみんなついていけなくなってんだよ!」と叫ぶ。これをきっかけに、カンパニーの気持ちがバラバラになってしまったまま2幕が開ける。
2幕、コウイチとウチの激しい殺陣のシーンでウチが刀を落としてしまう。舞台袖から替えの刀をテラニシがコウイチに差し出し、それを抜くと、なんとそれは真剣だった。
刀を抜いた瞬間それに気づいたコウイチは、その真剣をウチに渡す。「続けろ!!!!」と叫ぶコウイチ、ウチは震えながらもコウイチを斬る。
SHOCKは1幕と2幕に分かれており、みなさんがよくご存知の階段落ち(私も松松好きになるまではここしか知らなかった)はここ、1幕のラストです。血だらけのコウイチが階段落ちして1幕が終わります。
そして2幕、寝たきりになって一年ほど経ったコウイチ。ウチ大劇場で、カンパニーの他のメンバーはオーナーの小劇場で以前コウイチがやりたいと話していたシェイクスピアのショーを続けていた。
ある日リカが看護師からコウイチの死を告げられた後、劇場の楽屋に戻るとそこには元気そうなコウイチの姿が。コウイチは入院している時の記憶がほとんどなく、幽霊となって劇場に戻ってきたのだ。
自分の死に気づいていないコウイチに、リカが息を引き取ったことを必死に伝え、それを受け入れたコウイチ。自分の姿がいつか消えてしまうことを知りながらも、カンパニーと最後のショーを行う。
話の大まかな流れはこんな感じで、ウチ演じるライバル役、真剣を渡す役、リカ役など、その他演者がオーディションなどで毎年変わっていく。内容も今年はかなり変更になったらしい。
パンフでは光一さんが「新しい息吹を感じてくれたら嬉しい」と話していました。
とりあえず、まじか~~~~~!コウイチ、死ぬんか~~~~!とシンプルに驚いた。
ネタバレはあまり見ないようにしていたが、ちょいちょい目にしてしまって、階段落ちのタイミングが1幕ラストと知った時もかなり驚いた。あれクライマックスじゃないの?!?!?!っていう。
というかそもそもコウイチが甲冑着て赤い大階段に立ってる図ばっかり見てたから、普通にめっちゃ戦うやつだと思ってたよ。そこ、劇中劇かよ!っていう。まあ劇中劇というのは知ってから行ったけども。
1幕終わった後、私も殺陣出てた?ってくらいめちゃめちゃ疲れて言葉が出なくて放心状態になってた。まじ演者すげえ…
まずシンプルにコウイチがパネぇ(語彙)になる、これをシングルキャストでこなす40歳…?
人間国宝間違いなしじゃん、フライング美しすぎて、白い衣装で赤い布でフライングしてるの見て、「コレーーーー!!!!コレ何か(何かはわからん何か)で見たことあるやつーーー!!!!!!!!」ってなった。
あそこと階段にいるコウイチがEndless SHOCKの概念って感じだった
あとYMDのみんなで中央に集まって歌ってるやつも、中央に集まりだしたくらいで「コレーーーー!!!!コレ過去の雑誌とかWSとか新聞で見たことあるやつ(めっちゃ鮮明)ーーー!!!!!!!!」ってなってテンション上がった。多幸感パネェになる。幸せすぎて涙が出てきた。
はい!
ということでここからはSHOCKからの人生の学びや感想、考えたこと感じたことを超壮大に書いていこうと思います。
冒頭、オーナーこと前田美波里さんが
「みなさんにとってのShow must go on、走り続ける意味はなんでしょうか?」
と問いかける。
ここにこの舞台の最大のメッセージがあると言っても過言ではない。
Show must go onとは何があってもショーを続けること、
そしてそのショーとはコウイチにとっての人生そのものであるんだなと。
あの時ショーを止めればコウイチは死ななかった訳で、
でもコウイチにとってショーは人生であり、そのショーを止めることがすなわち死なのかもしれない。
雨の中でも練習していたようなコウイチなんだから、まああそこで死ななくてもどうせ舞台上で死んでいただろうなとも思った。だし、それが一番コウイチにとって幸せな死に方だし、彼の一人のエンターテイナーとしての流儀みたいなものに沿っている気がする。
そしてクライマックスまで見ると、最終的には
“ 1人では走り続けることは出来ない”
というメッセージをを感じた。コレめちゃめちゃエモい。
感じるものは人によって様々だと思うので、コレは私が感じたことなので100人
見たら100通りの捉え方や感じ方があると思うのだが、
誰しもやっぱり一人じゃ生きられないし、たくさんの人に支えられて生きてるみたいな意味合いももちろんあると思うんだけど、
舞台にメインで立つアイドル達本人の人格や人生にもかぶるところがあって、そこに劇中劇を挟む舞台の面白さや真髄があるなーと感じた。
私たち一般人とは比にならない人数の人と関わり、支え、そして支えられているアイドル。一人で突っ走り続けたって、ファンや周りのスタッフやメンバーがいないとやっぱり走り続けられない。
そしてその毎日を走り続けなければ蹴落とされていくようなアイドルが、カンパニーのトップとして毎日を走り続けた結果舞台上で死ぬっていう。めっちゃ奥が深くない?!?!?!?
アイドルとして死ぬことがSHOCKでいうところの舞台上で死ぬことなのかなとか。エッモーーーーーーー!!!!!!!!
あくまでコウイチだし、この舞台においては松松という言葉もなるべく使いたくないとかのこだわりは凄くあるんだけど、やっぱりこのSHOCKを堂本光一というアイドルが、コウイチという役で主演やってるのがめちゃエモ~ってなる。
オタクだからもうエモいしか言えない、でも私が生身のアイドルを応援してる理由とかもなんかここら辺にリンクしてくるのかな~って。別にバーチャルアイドルの話はしてないです。
あと、第2のテーマとして天才とは、努力とは、愛とは、夢とは、信念とは、そういった王道なワードも扱っている。
私がこの中でも強く意識したのは「天才」「信念」の2点。
この舞台を見て、
・天才についていくのは難しい
・天才を羨む気持ち
・天才ならではの苦悩
・信念を貫くとはどういうことか?
あたりを考えた。
わたしは努力し続けられることが才能であり、努力し続けられる人が天才だと思っているが(大野智のFREESTYLEよりめちゃ影響を受けている)、逆に言えばそうやって休まず自分に厳しく走り続けることは天才にしかできず、周りはついていけなくなる。
天才は結局もともと天才で、天才だから頑張れるし、頑張れば結果が出る。
だから嫉妬とかこいつは格が違うから…みたいな周りの意識とかで、いずれ天才は孤独になってしまうのだろうか?とか、思った。
ウチが雨の中で練習するコウイチを見て、「ついていけないと思った」
と言っているシーンがあるけど、ほんとそうなんだよなーーーーーーと。えらいよなあ、って、本当そうなんだよなーーってグサッときた。
私もショービジネスとはまた違うけど広義でエンタメに関わる仕事をしているので、凄く刺さる部分があった。
天才が自分より努力してたら、もう勝てないじゃん。決してウチだって凡人なわけではないけど、もう努力とかではどうしようも無い壁みたいなものも結局あるんだよっていう。一定層絶対に敵わない人はいるんだよね、私はそこと張り合ったりできないけど、ウチはそこに食らいついていってるのが、カッコ悪いようでカッコいいなと思う。結果やっぱ勝てないからカッコ悪いんだけど、パンフでもウチはカッコ悪くていいって言っていたし。
ここもアイドルが演じることでのエモいポイントだなーと思った。
アイドルこそ持って生まれた華とか才能とかで大きく左右されちゃうものだもんね。
「限界はない」とか言うの、結局天才なんだよ!!ってめっちゃ思う。
コウイチが「僕らに限界はない」って言ってたけど、お前は僕らって思ってるけどそれ思ってんの天才のお前だけだぞ!!って、思った。めちゃめちゃウチに感情移入しながら見てた。
こう言うもどかしい世の中の真理とか、そう言うのも取り込まれているからこそたくさんの人に刺さる作品なんだろうなと思う。
「みんなの気持ちが一つになった時、いいものを作ることができるんだ」
と言うコウイチのセリフがあったけど、天才がいうと、説得力あるようでないよなみたいな。
いやめちゃ説得力はあるんだけどね。
なんかこう、学生時代にクラスに一人とかいた天才に対し、こいつにはなれね~~~!ってひねくれつつ嫉妬をパワーに変える人と、素直にすごいねって憧れてそれをパワーにする人といるじゃん、SHOCKでいうと前者がウチで後者がリカ(と他の演者も結構ここなのかなと思う)なのかなと思うんだけど。なんかそういうエンターテイメントを代表にしつつも世の中の摂理みたいなものをすごい感じた。
そんでこの嫉妬をパワーにする方の人は2番まではいけても一番にはなれない、結局天才には勝てないっていう…そんで天才の方が先に死ぬっていう、しかもコウイチの最期めっちゃかっこいいし、圧倒的負けを感じた。
ジャニーズの舞台は結構フィーリング舞台だけどさすが光一さん…こちらにフィールさせてくるものの重みが全然違った…
舞台の端から端までプロ!プロ!プロ!そりゃあランクも違う、比にならん、すごい。
正直展開はめちゃ早いし、あらすじはもっとざっくりと説明すれば140字のツイートでで表せるくらいだし、2幕の幽霊になって出てくるコウイチに関してはトンチキなのかもしれないけど、観劇中は全くそんなこと思わない。
サクサク進む疾走感が心地いいし、全然単調じゃない。これを映画にしてもドラマにしても違うな〜、これは舞台だからこその作品だなってめっちゃ思う。
もちろんめっちゃ考えれば疑問点なんて山のように出てくるんだけど、気にならないこの心地よさとかは、物語自体がいい意味でめちゃめちゃに王道なのと、見た人みんなに伝わる一貫したメッセージ性があるのと、全てがプロによる作品であることがゆえだと思う。
マジでジャニーズのエンタメのいい所をギューーーーーっと凝縮した感じ!
本当に
生身のアイドルを応援している人にも、
目標に向かって走っている人にも、
天才にも凡人にも、
全人類に見て欲しい。
SHOCKを見た後、自分自身の、一人一人の人生においてのShow must go onとは?と考えさせられる。
走り続けるということはなにか、
そして、最終的には、
走り続けないでいい、立ち止まればいいということを教えてくれる
全人類を肯定し応援してくれる舞台です。(壮大)
ダンサーが次々と出てきて、ほぼオールキャストがいるシーンで(どこか忘れたけど1幕の頭の方かな)、演者含め大道具とか照明とか映像とか、本当にすごいいろんな人の時間とか労力とかがここにあるんだなと思ってめっちゃ涙が出てきた、やっぱり人間が魂削って生み出す作品って重みが違うよね。
エンタメの良さや価値ががわかる人間に生まれてきてよかった、両親ありがとう。(壮大)
かなりやばいハードスケジュールの中公演数を重ねていくカンパニーの皆さん、殺陣とか毎公演心も体もめちゃきついと思うんだけど、そういう苦しい中で身を削った時の見えない破片みたいなものが輝きなんだなって改めて思いました。
帝劇にエンターテイナーたちの魂がありました。
こんな毎日一生懸命努力して輝いて身を削っている彼らが誇らしくて羨ましいよね、私ももっと時間を大切にしようと思いました(が、ブログを何時間もかけてしたためている)。
カイト、ゲンタ、ノエルについて思ったことや見どころなどはまた次に書きます。
とにかくまとめて一言で言えば
SHOCKは最高のジャニーズのエンターテイメントだ!
私はジャニーズに出会って、応援して、本当に良かったと心から思えた、ありがとうSHOCK。自分のセンスを誇りに思います。
そしてSHOCKに出会わせてくれた元太、ありがとう。